「パブリック・エネミーズ」ヒップで骨太なクライム・アクション

パブリック・エネミーズ

米 2009年 143分
監督 マイケル・マン
出演 ジョニー・デップ、クリスチャン・ベール、マリオン・コティヤール、ビリー・クラダップ、スティーヴン・ドーフ、スティーヴン・ラング

ずっと観たいと思っていた映画をようやく観れました。いや~面白かった。

世界恐慌が吹き荒ぶ1930年代のアメリカ、シカゴを舞台にジョン・デリンジャー率いるギャング一味と発足したばかりのFBIとの戦いを描いたノンフィクション作品。「社会の敵」ジョン・デリンジャーはジョニー・デップが演じています。

強盗稼業を凌ぎにするデリンジャー・ギャング。銀行は襲うが一般市民からは金を取らない主義を貫き、そのうえ何度捕まっても華麗に脱獄を繰り返す痛快な姿に、不況に喘ぐ当時の庶民からヒーローのように支持されたようです。

戦前アメリカのクラシックなファッションや音楽、街並み、車なども見事に再現されており雰囲気抜群でカッコいい。ロングコートはどれも生地が分厚くて重たそうです。

ジョン・デリンジャーはサブカルチャーのテーマとしても人気があり、FBIが指名した「Public Enemy No.1」の名前はそのままヒップ・ホップ・グループPublic Enemyに引用され、ハードコア・バンドのThe Dillinger Escape Planのバンド名や、ももクロの「Z女戦争」の歌詞にも登場しますね。

John Herbert Dillinger

自分では決して出来ないけど、刹那的でハードボイルドな生き様に憧れます。

要となる劇中の「Bye Bye Blackbird」もいいですね。