Soul Wash Lesson 1 / Ben L’Oncle Soul
蝶ネクタイとサスペンダーというレトロ・ファッションに身を包み、本格的なビンテージ・サウンドを今に蘇らせるフランスのソウル・シンガーBen L’Oncle Soul。
キュートな見た目とハスキーでソウルフルなボーカルが魅力です。
幼少のころからStevie WonderやOtis Reddingなどアメリカのソウル・ミュージックに親しみ、ゴスペル・グループなどで活動したのちモータウン・フランスと契約。
全曲カヴァーで構成された2009年のデビューEPをご紹介。
Seven Nation Army
言わずもがな、2000年代のオルタナティブ・ロックを代表するThe White Stripesの名曲。ダークな雰囲気は残しつつオールド・タイミーなジャズに。この曲で一気に世間の注目を集めました。
Crazy
こちらも2000年代を代表するGnarls Barkleyの名曲。往年のソウル・レヴューのような豪華なアレンジ。これはライブで盛り上がりますね。
Barbie Girl
デンマークのポップ・グループAQUAのカヴァー。いかにも90sなユーロ・ビート感の強いオリジナルから、哀愁を感じるソウル・ミュージックへ見事変身しています。
Sympathique
由紀さおりとの共演でも知られるアメリカのジャズ・アンサンブル、Pink Martiniのカヴァー。フランス語がなんとも洒落てます。
I Kissed A Girl
ご存じKaty Perryのデビュー曲。何というか、彼のアレンジはコテコテのサザン・ソウルでもないし、ポップなノーザンでもない。ファンキーさとメロウさの塩梅がマイアミ・ソウルやシカゴ・ソウルっぽいですね。
Say You’ll Be There
なんとビックリSpice Girls。リラックスしたソウル・ミディアム。オーガニックな雰囲気にオルガンの音が心地いいです。
デビュー盤にしてこのアレンジ・センスはお見事!
先日書いたHocus Pocusともコラボレーションしたり、モダンなR&B作品を出したかと思えば、新作はレゲエに挑戦したり現在もジャンルの枠に囚われず素敵な作品を世に送り出しています。
オススメ度…★★★★☆
ヴィンテージ感…★★★★★
ビジュアルの愛くるしさ…★★★★★