John Mayall Plays John Mayall / John Mayall&the Bluesbreakers
自身が率いたバンドJohn Mayall&the Bluesbreakersから多くの優れたミュージシャンを輩出した英国ブルース・ロックの父、John Mayallが22日に90歳で逝去したということで、個人的に一番好きな1stアルバムを聴いて追悼したいと思います。
1964年12月7日にロンドン西北部のジャズ・クラブ「Klooks Kleek」で行われたライブの収録盤。ここでは全体的にR&B色の強い演奏。中盤のメドレー以外は全て自作曲。
Crawling Up A Hill
一曲目から強烈なブルース・ハーブが乱れ飛ぶR&B。ちょっとRay Charlesぽい。
I Wanna Teach You Everything
ブルース・ハーブとギター、オルガンのリレーがイカす。
When I’m Gone
ブリブリ鳴るサックスと雑な歌唱がカッコいいモッドR&B。
The Hoot Owl
幽霊が登場するときのヒュ~ドロドロ…って効果音みたいなサックスが面白い。
R. & B. Time
R&Bカバーメドレー。インストR&BクラシックNight TrainからLittle RichardのLucilleをミックス。
Crocodile Walk
ちょっとRufus ThomasのWalking the Dogを意識してる?
What’s The Matter With You
Booker T. & The MG’sのGreen Onionsっぽく渦巻くグルーヴが実にカッコいい。
Doreen
Freddie Kingを早くしたようなブギ・ウギ・ナンバー。
Runaway
ブルース・ハーブが火を噴く性急なインストR&B。
Chicago Line
Bo DiddleyビートのR&B。最後までゴキゲンです。
今回改めて聴き直して、全体的にDr. Feelgoodっぽいなと感じたんですが実際影響はどんだけあったんだろうか?あとKitty Daisy & Lewisもかなり近い雰囲気。
60年以上に渡りブルース・ロックを牽引して来た偉大なミュージシャンに、改めて敬意と哀悼の意を表したい。
オススメ度…★★★★☆
ブルース度…★★★★★
貢献度…★★★★★