朗読もうまい加瀬亮
個人的に朗読はあまり抑揚を付けずに、その人の声質を活かして読まれたものが好みなんですが、加瀬亮の朗読は、まさに好みの朗読。この詩集は子供のパーソナルな感覚から生まれたもので構成されていて、その点でも加瀬亮の朗読は作品にマッチしていると感じました。
ちなみに、1詩ごとに修正なしのワンテイクで収録に臨みまれたんだとか。
■俳優 加瀬亮(かせりょう)さんからのコメント
PR TIMES
年をとってから、子供のころを思い出すと、ずいぶんと遠くまで来てしまったと思うことがあります。
いや、あの頃とちっとも変わってないと思うこともあります。
『はだか』に収められている詩は、ひとつひとつの独立した詩というよりは、
順番もふくめて、全部で(まるごと一連で)ひとつの物語のようでした。
今回、朗読でこれらの言葉を身体に通して声にして読んでみると、自分の中のたくさんの眠っていた感情に気がつきました。
子供の視線で、言葉で、今をもう一度みなおしてみると、人生のいろんな場面での、忘れてしまっていたような、
あの誰にも言えなかった気持ちが蘇ってきて、日常の景色がまた違ってみえてきました。一人のときにでも、ゆっくりきいていただけたらと思います。
それぞれの詩に添えられた佐野洋子の挿絵
詩ごとに「100万回生きたねこ」で知られている佐野洋子の絵が添えられています。使われている色は黒で、不均一な線で、どこか温かみを感じる絵は、詩の世界観を拡張されてます。それぞれの天才がコラボしたこの作品は、Audibleだけの配信になっているますが、無料体験のサービスがあるので、ぜひ登録してみてください。